賃貸物件での喫煙についての注意点

今回は、賃貸物件における喫煙の注意点についてお話しします。

■ 喫煙による壁紙の黄ばみ・臭いに注意！

よくある事例として、
「室内でたばこを吸っていたため、壁紙が黄ばんでしまい、退去時に高額な原状回復費用を請求された」
という話を耳にします。

喫煙者の方にとって、お部屋の中で自由にたばこを吸えないのはストレスに感じるかもしれません。
最近では電子たばこに移行している方も増えていますが、「電子たばこなら大丈夫」と安心していませんか？

実は、電子たばこでも黄ばみや臭いが残る可能性があるのです。

■ 電子たばこでも「完全無害」ではない

電子たばこは紙たばこに比べてタールの量が9割ほど軽減されており、
「黄ばみにくい」とされているのは事実です。
しかし、まったく影響がないというわけではありません。

リビングで毎日のように吸っていれば、気づかないうちに壁紙が黄ばんでしまっていた……ということも起こり得ます。
また、臭いは本人が慣れてしまって分かりにくいですが、非喫煙者や次の入居者には強く感じられることがあります。

■ 原状回復とは？退去時の負担を避けるために

賃貸物件では、退去時に「原状回復」が求められます。
これは、入居時の状態にできる限り戻して返却するというルールで、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に基づいています。

ただし、通常の生活による自然な劣化（経年劣化）は貸主負担となるため、すべての汚れや傷が入居者の責任になるわけではありません。

しかし、喫煙によるヤニ汚れや臭いの付着は「通常損耗」とは見なされず、入居者負担になるケースがほとんどです。

■ 室内喫煙の対策方法

どうしても室内で喫煙したい場合は、以下のような対策を検討してみてください：

換気扇の下で吸う

空気清浄機を活用する

臭いや汚れを防ぐ「貼って剥がせる壁紙」を使う

消臭・脱臭スプレーで日常的にケアする

ただし、最も確実な対策は「室内で吸わないこと」です。
可能であれば、ベランダや建物の喫煙スペースを利用することをおすすめします。

 

賃貸物件での喫煙は自由に見えて、実は退去時に大きなトラブルや費用負担に繋がることもあります。
電子たばこであっても「安心」と油断せず、できるだけ将来の負担を減らす工夫をしておくと良いでしょう。

良いお部屋探しと、快適な新生活を願っております！

 

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