木造アパートは実際どう？メリット・デメリット

お部屋探しをしていると、物件情報に「木造」という表記を目にすることがあると思います。
なんとなくイメージはあるけれど、実際にどんな特徴があるのか意外と知られていません。

今回は、不動産の現場でよく質問をいただく木造アパートの特徴・メリット・デメリットを、わかりやすく解説します。

 

■木造アパートとは？

木造とは、建物の柱・梁・壁・床など主要な構造部分に木材を使用している建物のこと。
賃貸では、木造 ＝ 木材で作られた低層の集合住宅（主に2階建て）というイメージが一般的です。

また、以下のような複合構造の建物もあります。

1階 → RC造（鉄筋コンクリート造）の車庫

2・3階 → 木造の居住部分

この場合、物件資料や契約書には「木造一部RC」と表記されます。

 

■木造アパートのメリット
① 家賃が比較的安い

木造は鉄筋コンクリート造や鉄骨造と比べて建築コストが低いため、同じ立地・間取りのマンションより約10％前後家賃が安い傾向があります。

コスト重視で探している方には大きなメリットです。

② デッドスペースが少なく家具を置きやすい

木造は柱が細く、室内に梁が出にくい構造になりやすいため、家具の配置がしやすいという利点があります。

「マンションは梁が多くてレイアウトが難しい」という声も多いため、間取りの使いやすさを重視する方にも実は人気です。

③ 通気性・調湿性が高い

木材には湿気を吸収・放出する特性があります。
そのため木造住宅は、夏に熱がこもりにくい、冬に結露が出にくいといったメリットがあり、自然な快適さを感じやすい点も魅力です。

 

■木造アパートのデメリット
① 防音性が低い

構造上、コンクリートほどの遮音性はありません。
そのため、隣の部屋の生活音、上階の足音などが聞こえやすいことがあります。
音に敏感な方は注意が必要です。

② 気密性が低く冷暖房効率が落ちる

通気性が良いことの裏返しで、木造は気密性がやや低め。
その結果、エアコンの効きが弱く感じる、光熱費が高くなる場合があるといったデメリットがあります。

ただし、断熱シートの貼付や遮熱カーテンなどで対策可能です。

 

■木造アパートはこんな人におすすめ

家賃を抑えたい方

家具を自由に配置したい方

通気性の良さや快適さを重視したい方

逆に、「騒音が大の苦手」「エアコン効率を最重視」という方はRC造の物件の方が安心です。

 

■まとめ

木造アパートには、家賃が安い・家具配置がしやすい・通気性が良い といったメリットがある一方で、防音性・気密性は弱め というデメリットもあります。

どちらが良い・悪いではなく、自分のライフスタイルに合った構造を選ぶことが大切です。

お部屋探しの参考にしていただければ幸いです(^^)

 

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