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お住まいになるエリアの住み心地
こんにちは。
住み心地は、周辺の住環境によって大きく変わります。
日本は都市計画法によって住居系、商業系、工業系にエリア分けがされているため、お部屋探しはこうしたエリア分けを踏まえて選ぶことがコツです。
住宅地や商業地といった言葉を聞いたこともあると思いますが、住み心地はどのように異なるのでしょうか。
今回はお住まいになるエリアの住み心地についてお話していきたいと思います。
街は用途規制によってエリア分けされている
普段何気なく歩いている街は、実は都市計画法という法律によってどのような用途の建物が建てられるかということがエリア分けされています。
エリア分けの境界は実際に街を歩いていても目では分かりませんが、地図上ではきちんと区分されているのです。
建築可能な用途のエリア分けのことを、「用途地域」と呼び、全部で13種類。住居系が8種類、商業系が2種類、工業系が3種類に分類されています。
用途地域が存在する理由は、エリアごとに建物の用途を分けることで、住みやすい街、商業施設が集まる街、生産を行いやすい街などにグルーピングするためです。
例えば、住居系の用途地域の中には、第一種低層住居専用地域と呼ばれる地域があります。
読んで字のごとく、原則として低層の建物しか建たないため、目の前に高い建物が建って眺望や日照が阻害される心配がありません。
一定の住環境が確保されるため、安心して暮らすことができます。
一方で、商業地は商業施設の他パチンコ店やカラオケ店等も建築が可能ですので、便利である反面、静かな住環境とは言えない可能性があります。
住宅地の特徴
住居系の用途地域は、住環境を守るために定められた地域がほとんどであるため、閑静な暮らしが期待できます。
生活に不可欠な一部の店舗の建築は認められていますが、規模は制限されていることがほとんど。
商業施設が少ないことから、都市部と比べると交通量も少なく、住宅地は騒音や振動は比較的少ないことが期待されます。
一方で、住居系の用途地域は最寄り駅から少し離れた場所に指定されることが多いため、必然的に駅から遠い物件が多くなり、通勤や通学に時間を要します。
商業地の特徴
商業地は、パチンコ店やカラオケ店、ホテル等の商業施設の建築が可能ですが、住宅を建てることもできます。
近年は、商業地の用途地域が指定されている中心市街地において、オフィスビルが取り壊された跡地にタワーマンションが建つ事例が増加しているため、商業地の中にも住宅は多くなっています。
商業系の用途地域は駅周辺に指定されることが多いため、周辺には店舗も多く利便性は高いですが、繁華街が近すぎて静かな環境とは言えず、暮らしにくさはあります。
また、早朝から深夜まで交通量も多く、騒音や振動もあり、緑も少ないことから子育て環境には適さないと感じる人も多いでしょう。
環境の違いによる住み心地
住宅地は住環境としては優れており、商業地は利便性に優れているという特徴があります。静かな環境を選ぶか、都会的な雰囲気を選ぶかは好みの問題。
どちらにもメリットとデメリットがあるため、正解はありません。
傾向を見ると、単身者の人は利便性を求めて商業地に住んでいる人が多く、一方で、子育て世帯のファミリー層は、住環境の良い住宅地を好む傾向にあります。
また、近年では子育てを終えた高齢世帯が利便性の高い商業地のマンションを購入するケースも多く、ライフステージに合わせて住む環境を柔軟に選んでいくことも、ひとつの考え方と言えるでしょう。
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