賃貸物件における「先行契約」と「先行申込」の違いとは？

今回は、「賃貸物件における先行契約と先行申込の違い」についてご説明させていただきます。

 

賃貸物件の募集が始まるとき、すぐに内覧できないケースも多くあります。そういった場合に出てくるのが「先行契約」や「先行申込」といった形です。

似たように聞こえますが、意味は大きく異なります。

 

まず「先行契約」とは、内覧ができない段階で契約を締結することを指します。

たとえば、建築中だったり、現在入居中だったりして、実際の室内を見ることができない状態でも、先に契約書を取り交わしてしまうというものです。

この場合は、契約が成立した後にキャンセルをすることは基本的にできません。

つまり、実際に内見してから「イメージと違った」と思っても、原則として契約の解除はできず、そのまま入居する必要があります。

 

一方で「先行申込」は、あくまで「内覧前に申込だけを入れる」ものであり、まだ契約ではありません。

そのため、内見をしてみて条件が合わなければキャンセルすることが可能です。

申込は先着順で受付けられることが多く、内覧前に申込をしておくことで「優先順位を確保できる」というメリットがあります。

 

ただし、オーナー様の立場としては、内見後にキャンセルされてしまうと再募集に時間がかかり、空室リスクが増えるため、最初から契約意思のある方のみを対象とする「先行契約」での募集を希望されるケースが多いのが実情です。

 

気になる物件が見つかった際には、「先行契約か」「先行申込か」の違いをしっかりと確認し、自分にとってリスクの少ない形で検討を進めていくことが大切です。

 

ご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

 

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